現代社会において、電気は空気のような存在です。しかし、その「空気」がひとたび質を損なえば、工場のラインは止まり、病院の機能は麻痺し、データセンターの膨大な情報は失われます。
私たちプロトラッドがパートナーとして提供するドイツ・Bender(ベンダー)社の製品群は、こうしたリスクをゼロに近づけるための「電気の守護神」です。カタログを一度開けば、その圧倒的な製品数に驚かれることでしょう。なぜ、これほどまでに多くのラインナップが必要なのか。そこには、Bender社が長年追求してきた「究極の安全性」への哲学が込められています。
1. なぜBenderのラインナップはこれほどまでに「膨大」なのか
Bender社のカタログが辞書のような厚みを持っているのには、明確な理由があります。それは、「世界中のあらゆる電気系統、あらゆる電圧、そしてあらゆる過酷な環境に完璧に適合させるため」です。

複雑化する接地方式への完全対応
日本の製造現場やインフラでは、目的に応じて様々な接地方式が採用されています。
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非接地方式(IT系統): 1点目の絶縁不良でも停電させない、最も信頼性の高い方式。
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直接接地・抵抗接地方式(TN/TT系統): 一般的な工場やビルで広く普及している方式。
Bender社は、これら全てのシステムにおいて単なる「事後の遮断」ではなく、「事前の予兆検知」を可能にするデバイスを開発してきました。低圧から高圧、さらにはノイズの多いインバータ回路に至るまで、それぞれの特性に特化した専用機を用意した結果がこのラインナップの広さとなっています。
「現場の数」だけ正解がある
振動の激しいクレーン、油や粉塵の舞う工場、あるいは超高電圧が流れるEVの試験設備。求められる環境耐性や認証規格は現場ごとに異なります。Bender社は「汎用品で済ませる」のではなく、それぞれの業界の課題に耳を傾け、その都度「専用の最適解」を生み出してきた歴史があります。
2. カタログを読み解く「3つの柱」
カタログを手にした際、まず注目していただきたいのが、Bender社のソリューションを支える「3つの主要カテゴリー」です。

① ISOMETER®(絶縁監視装置)——「非接地」のグローバルスタンダード
Bender社の代名詞である「ISOMETER®」は、非接地系統(IT系統)向けの絶縁監視装置です。
日本の産業界でも、絶対に止められない重要設備には非接地方式が採用されます。1線地絡が発生しても設備を止めず、なおかつ「どこで異常が起きているか」を即座に知らせるこの装置は、突発的な停電を未然に防ぐための最強のツールとなります。
② LINETRAXX®(常時漏電監視システム)——「接地系統」のDX
一般的な接地系統において、従来の漏電遮断器(ELB)は「漏電が起きたら電気を切る」ことしかできませんでした。 Bender社の「LINETRAXX®」シリーズは、数mAという微細な漏れ電流を常時監視し、「壊れてから止まる」を「壊れる前に直す」へと変革します。 既存の設備に後付けするだけで、絶縁状態を数値で見える化し、予防保全を実現します。
③ POWERSCOUT®(電力品質・エネルギーマネジメント)
電気は「流れているか」だけでなく「質が良いか」が重要です。高調波ノイズは精密機器の誤作動や寿命低下を招きます。このシリーズは、電力の質を24時間監視し、エネルギー効率の最適化と設備の長寿命化を同時に叶えます。
3. 日本の主要産業におけるBenderの価値
カタログに掲載されている多種多様な製品は、日本の主要産業において以下のような役割を果たします。

【データセンター・ITインフラ】一瞬の停電も許さない信頼性
クラウド社会の心臓部であるデータセンターでは、電源の瞬断は致命的です。Benderのソリューションは、サーバーラックへの給電系統を常に監視し、障害の予兆をミリ秒単位でキャッチします。ティア認定を受けるような高度な施設において、Bender製品はグローバルスタンダードとして採用されています。
【半導体・精密製造】生産ラインの「ダウンタイムゼロ」へ
1箇所の絶縁不良でライン全体が止まれば、数億円規模の損失が出ることも珍しくありません。Bender社の高精度な監視システムは、インバータやモーター駆動部からのノイズを正確に切り分け、本質的な絶縁劣化だけを抽出。計画的なメンテナンスによる「止まらない工場」を実現します。
【再生可能エネルギー・EV開発】新時代のエネルギーインフラを支える
太陽光発電のパワーコンディショナや、EV(電気自動車)の急速充電システム。大容量の直流(DC)を扱うこれらの設備では、従来のAC向け監視技術は通用しません。Bender社はDC回路に特化した絶縁監視技術で、カーボンニュートラルへの挑戦を安全面から支えています。
4. 最新カタログが示す「2026年の安全基準」
令和8年(2026年)、電気設備の運用は「属人的な管理」から「デジタルによる遠隔監視」へと完全に移行しています。最新のBenderカタログには、単体で動作するセンサーを超えた、「ネットワーク・ソリューション」としての姿が描かれています。

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通信機能の標準化: Modbus, Ethernet, 各種フィールドバスに標準対応。
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一元管理システム: 拠点ごとの絶縁状態を本社からクラウド経由でリアルタイム監視。
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スマートグリッドへの適応: 変動する再生可能エネルギーと蓄電池を組み合わせた複雑な系統でも、変わらぬ安全を提供。
5. カタログという「解決策の宝箱」をどう使うか
Bender社の膨大なラインナップを全て理解する必要はありません。しかし、その厚みの中に、貴社の現場が抱える「電気の悩み」に対するピンポイントな正解が必ず眠っています。
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「原因不明の漏電トリップが発生し、夜中まで調査に追われている」
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「高調波の影響で、せっかく導入した電子機器が短期間で壊れてしまう」
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「海外の工場に導入する設備で、現地の厳しい安全規格をクリアしなければならない」
こうした課題を抱えているなら、まずはカタログをパラパラと眺めてみてください。そこにある製品のバリエーションは、Bender社が世界中で解決してきた「トラブルの記録」そのものだからです。
私たちが「最適解」へのナビゲーターになります
カタログの中から自社に最適な1台を見つけ出すのは大変な作業かもしれません。だからこそ、弊社にご相談ください。 貴社の接地方式、電圧、稼働環境をお伺いすれば、数千という選択肢の中から「これこそが正解」というモデルをプロの視点で選定させていただきます。

展示会・カタログ配布のご案内
2026年3月の「スマートグリッド EXPO」弊社ブースでは、これら膨大な製品群の中から、特に日本国内の製造業・ITインフラで求められている最新モデルを厳選して実機展示いたします。
カタログの中にある「あの製品」の実物を目にし、その堅牢さと精緻な機能を確かめていただける絶好の機会です。
[Bender総合カタログ ダウンロードはこちら↓↓↓(PDF形式)※40MB]
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電気の安全を、コストから「企業の競争力」へ。Bender社の圧倒的なラインナップと共に、貴社の設備の未来をデザインしましょう。



