「漏電を未然に防ぐための確実な方法を知りたい」
「万が一漏電が発生した場合に、被害を抑える対策を把握しておきたい」
このような不安を感じている方もいるでしょう。
電気設備を安全に運用するためには、日頃からの漏電対策が欠かせません。対応が遅れると、感電や火災といった重大な事故につながるおそれがあります。
本記事では、漏電が起きる主な原因や具体的な対策方法、異常に早く気付くための兆候について分かりやすく解説します。
なお、点検の負担を抑えながら24時間体制で漏電リスクを管理したい場合は、絶縁監視装置の導入が有効です。設備の安全を継続的に確保したい方は、プロトラッドへご相談ください。
日頃から取り入れられる3つの漏電対策

漏電事故を防ぐためには、日々の生活や業務の中で事前の対策を講じておくことが大切です。
漏電を防ぐための具体的な3つの方法を以下にまとめました。
- 漏電ブレーカーを設置する
- アース線を正しく接続する
- 定期的に配線を点検する
各方法を詳しく見ていきましょう。
- 漏電ブレーカーを設置する
漏電ブレーカーを設置すると、漏電が起きた際に電流の異常を検知し、回路を自動で遮断できるため、安全性を高められます。人が触れた際の感電事故や、配線の発熱による火災の発生を抑え、被害が広がる前に電気を止めることが可能です。
特に築年数が古い建物では、漏電ブレーカーが設置されていないケースも見られます。後付けでの設置にも対応できるため、現状の設備を確認したうえで導入を検討すると、日常的な漏電対策として有効に機能し、家庭や事業所の安全管理にも役立ちます。
- アース線を正しく接続する
アース線を正しく接続すると、万が一漏電が起きた場合でも電流を地面へ逃がせるため、感電や事故の発生を抑えられます。電気機器の金属部分に電気が帯びる状況を防ぎ、安全な使用環境を保つうえで欠かせません。
接地端子付きコンセントを使用し、家電や設備ごとに適切に接続されている状態を維持する必要があります。未接続や形だけの接続では十分な効果が得られないため、設置後の確認と定期的な見直しを必ず行いましょう。
- 定期的に配線を点検する
配線を定期的に点検することは、漏電を防ぐうえで欠かせません。被覆の劣化や傷みは電気が外部に漏れやすく、感電や火災の原因になり得ます。異常を早期に見つける意識が重要です。
点検時は目視だけでなく、焦げたにおいや変色、触れた際の違和感にも注意を向けましょう。定期的な確認を続ければ不具合を早めに把握でき、修理や交換の判断もしやすくなります。
専門業者による点検を併用すれば、漏電の見落としを減らし、より安全性を高めることが可能です。
漏電発生時の4つの対処法

漏電が発生した疑いがある際は、落ち着いて被害を最小限に抑えるための行動をとる必要があります。二次被害を防ぐためにも、以下の4つの手順を順番に進めてください。
- ブレーカーを遮断する
- 影響範囲を確認する
- 専門業者に相談する
- 漏電監視用のツールやシステムを導入する
各ステップの具体的な内容を詳しく解説します。
- ブレーカーを遮断する
漏電が疑われた場合、まずは主幹ブレーカーを落として建物全体の電気を遮断しましょう。主幹ブレーカーとは、施設全体の電気をまとめて管理するスイッチです。
速やかに通電を止めるのは、感電や火災といった二次被害を確実に防止するためです。電気が流れたままの状態では、漏れた場所から火花が出て大きな火事につながったり、触れた人が大けがをしたりする恐れがあります。
自分や周囲にいる人の安全確保を最優先に考えたうえで、迷わずに操作を行ってください。安全が完全に確認できるまでは、ブレーカーを元に戻さないよう注意しましょう。
- 影響範囲を確認する
建物全体の電気を止めたあとは、どの回路や設備で異常が起きているかを一つずつ慎重に切り分けてください。分電盤を開くと各部屋や特定の機械につながる小さなスイッチが並んでいるため、それらを順番に操作して確認を進めましょう。
特定のスイッチを入れた瞬間に全体のブレーカーが再び落ちれば、その先につながる場所で漏電が起きていると分かります。
ただし、濡れた手で触ったり、力任せにレバーを動かしたりするのは危険だから控えてください。異常が続いている場所の使用はすぐに中止し、それ以上の被害が出ないよう周囲に注意を促しましょう。
- 専門業者に相談する
漏電箇所の正確な特定やその後の修理には、専門的な測定機器と電気に関する深い知識が必要なため、専門業者への相談がおすすめです。
目に見えない壁の内部や複雑に絡み合った配線の中で起きている不具合は、個人の判断だけで解決できる事態ではありません。
自己判断で勝手に分解や修理を行う行為は、かえって事態を悪化させたり、自分が感電したりする直接的な原因となるため絶対にやめましょう。異常を感じたときは速やかに専門業者に連絡し、正しい手順で対応してください。
- 漏電監視用のツールやシステムを導入する
漏電監視用のツールやシステムを導入すると、点検が難しい環境でも設備の状態を把握しやすくなります。人員や時間が限られる企業では、常時監視による補完が有効です。
振動や温度を検知するセンサーや安全装置、絶縁監視装置などを設置すれば、異常の兆候を継続的に確認可能です。
24時間稼働する設備は停止点検が困難なため、運転中に健全性を確認できる絶縁監視装置を活用すると、漏電発生時の迅速な対応につながります。保全担当者の負担を抑えつつ、安全管理の精度向上も期待できます。
漏電が起こる主な3つの原因

漏電は主に以下の原因で発生します。
- 電気設備の経年劣化
- 配線や分電盤の不具合
- 水濡れや湿気の影響
漏電を予防するためにも、各原因を詳しくみていきましょう。
- 電気設備の経年劣化
長期間にわたって使用された配線や電気機器は、電気を閉じ込める絶縁性能が徐々に低下していきます。電線を覆うビニールやゴムの材料が、熱や空気の影響を受けて硬くなったり、ひび割れたりするためです。
表面に目立つ異常が見当たらない場合でも、壁の内部などで劣化が静かに進行しているケースは少なくありません。特に建てられてから年月が経過した古い建物では、配線の寿命が近づいている可能性が高いため注意が必要です。
設備が作られた時期を把握し、適切なタイミングで新しいものへ交換する計画を立てるようにしましょう。
- 配線や分電盤の不具合
コンセントの接続部分に生じた緩みや、接触不良がきっかけとなり漏電が引き起こされる場合があります。分電盤の中に設置された部品そのものが傷んでいたり、過去の施工時のミスが原因となったりする例も珍しくありません。
配線を無理に引っ張ったり、重いものを乗せて圧迫したりする行為も、皮膜を傷つける要因の1つです。施工不良が原因である場合、長期間にわたって不具合が隠されたまま過ごしてしまう恐れもあります。
電気の通り道に無理な負荷がかかっていないか、プロによる詳細な点検を受けて確かめましょう。配線の乱れや機器のわずかな異変に気付いた際は、被害が広がる前に速やかな対処が必要です。
- 水濡れや湿気の影響
水分は電気を非常に通しやすいため、絶縁抵抗が低下して漏電を招く要因の1つです。屋根からの雨漏りや、温度差による結露が継続的に発生すると、漏電のリスクは格段に高まりやすいです。
特に屋外に設置された設備や、水回りの配線などは、湿気の影響を強く受けやすいため細心の注意が求められます。水に濡れた状態で電気機器を使用するのは、感電事故に直結する非常に危険な行為であることを忘れてはいけません。
水濡れを防ぐための防湿処理を施したり、風通しを良くして乾燥した環境を保ったりする工夫を積極的に行いましょう。
漏電が疑われる3つの兆候

漏電は目に見えませんが、いくつかのサインを発しています。
漏電が疑われる主な兆候は以下の通りです。
- 金属部分に触れた際の異常
- 電気使用量の急激な増加
- 雨天時の頻繁な停電
各兆候について、詳しく見ていきましょう。
- 金属部分に触れた際の異常
金属部分に触れた際にビリビリとした感覚がある場合、漏電が起きている可能性が高いです。電気が本来流れない部分に漏れている状態であり、身体に直接影響が及ぶおそれがあります。
軽微な症状だからと放置すると、感電事故や火災といった重大な被害につながる可能性があります。異常を感じた時点で使用を中止し、電源を切ったうえで安全確認を行うことが重要です。早期対応を心がけ、感電事故の拡大を防ぎましょう。
- 電気使用量の急激な増加
電気使用量が急に増えた場合、漏電を疑いましょう。生活や業務の使い方に大きな変化がないのに電気代が上昇する状況は、見えない場所で電力が消費されている可能性があります。
漏電が発生すると、本来不要な電力が常に流れ続け、無駄な消費が積み重なります。検針票や使用量データを継続的に確認し、異常な増加に気づいた段階で点検を行えば、事故や設備トラブルの予防につながります。
- 雨天時の頻繁な停電
雨の日に限ってブレーカーが落ちるなら、雨水による絶縁の低下が考えられます。屋外の配線や引き込み口が劣化して、隙間から水分が入り込んでいるためです。
水は電気を通しやすい性質をもつため、普段は問題ない場所でも濡れることで漏電を引き起こします。雨天時に不安を感じる場合は、早急にプロの点検を受けて、水の侵入を防ぐ対策を講じてください。
漏電の防止・トラブルの早期発見には絶縁監視装置の設置がおすすめ

絶縁監視装置を設置すると、漏電や劣化による異常を早い段階で把握しやすくなります。常時絶縁状態を監視する仕組みのため、ブレーカーが落ちる前の変化にも気づきやすいです。
工場やビルなど設備規模が大きい環境では、停止を伴う点検が難しい場合もあります。絶縁監視装置があれば稼働中でも状態確認ができ、漏電トラブルの防止や早期発見につながるでしょう。結果として安全管理の強化と復旧対応の迅速化を図れます。
設備異常の兆候を数値で把握できる点も絶縁監視装置の強みで、保全業務の効率化にも役立ちます。
絶縁監視装置の詳細はこちらのページで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:絶縁監視装置とは
漏電対策に絶縁監視装置を設置するなら「プロトラッド」にご相談ください

漏電対策は、日常的な予防と設備管理の両面から進めることが重要です。
わずかな変化も見逃さず、異常を感じた場合は速やかに電気を遮断し、安全を確保する対応が求められます。専門業者による点検や監視装置を活用することで、電気設備の安全性をより高い水準で維持できます。
漏電対策として絶縁監視装置の導入を検討している場合は、株式会社プロトラッドへご相談ください。現場の状況に応じた最適な監視体制の構築を、専門スタッフがサポートします。
