PROTRAD

ドイツBENDER社 日本総代理店 プロトラッド

絶縁監視装置とは

絶縁監視装置とは、非接地配線方式において、その電気回路の絶縁抵抗値を監視する装置です。

信頼性に優れたBENDER社製品が、人体や回路の安全、保守コスト抑制を約束します。

非接地配線方式は、回路上、どこも接地がされておらず、回路が地上から浮いた状態のものです。この回路で絶縁低下不良が発生した際、人的被害の防止をはじめ、事故の拡大や保守コストの増大を事前に防ぐために、絶縁監視装置が必要となります。
非接地配線方式の回路で絶縁低下を的確に検知するのは、技術的に難しく、信頼性の高い製品は世界的にも多くありません。ドイツBENDER社は、優れた技術力により絶縁監視装置設備を開発し、80年以上に渡って製品を世界に提供し、また世界マーケットからも高く評価されている専業メーカーです。
現在は鉄道、船舶、空港、病院、自動車メーカー、電気メーカー、軍設備など幅広い分野で、信頼のブランドとして採用され続けています。

地絡電流を監視する装置では、非接地配線方式の絶縁抵抗の監視はできません。ご注意ください。

日本では一般的な中性点接地配線方式で、地絡電流(漏電電流)を監視しているものが「絶縁監視装置」と呼ばれている場合があります。しかしこの装置の場合、結果的に地絡電流により絶縁抵抗値を等価的に監視しているものの、絶縁抵抗値を直接測定しているわけではなく、非接地配線方式の絶縁監視装置とは仕組みも全く異なります。このため、中性点接地配線方式で地絡電流を監視する装置で、そもそも絶縁低下時に地絡電流が発生しない非接地配線方式の絶縁監視を行うことはできません。
非接地配線方式の場合、回路上中性点などで接地されている箇所が無いため、回路上、電気絶縁が不良となっても、中性点配線方式のように地絡電流(漏電電流)は流れません。従って、電気絶縁不良の検知が非常に難しく、結局、ヒューズあるいはブレーカーによる短絡保護のみとなります。しかし、ヒューズやブレーカーでは、過電流、又は、短絡保護しか行えません。このような電路の場合、絶縁不良が進み、そこから相間短絡などの事故に拡大しないと保護回路が動作しないこととなります。
従って、最初に発生した絶縁低下の不具合を検知することが極めて重要です。

  • 非接地配線方式イメージ変圧器の中性点などが、接地されていません。
  • 中性点接地配線方式イメージ変圧器の中性点が接地されています。