製品概要
IR425シリーズの絶縁監視装置は、非接地配線方式の制御回路のAC/DC0〜300V間の絶縁抵抗を監視します。AC/DC共用であり、電源に含まれるDC成分は測定の動作特性に影響を与えません。本体の電源として別の外部電源を使用している為、監視する回路の電源を切った状態でも、絶縁抵抗を監視することができます。
適用場所
- 一般工場、機械設備、発電所、エレベータ、オートメーション機器などのAC/DC共用制御回路(サイリスタなど直流成分を含んだ電源にも使用できます)
- DIN EN 60204-1 “Electrical equipment of machines”、IEC 60204-1、EN 60204-1を設計基準としたAC/DC制御回路及び補助回路
- DIN VDE 0100-725を設計基準としたAC/DC 補助回路
- 照明回路のような小規模AC/DC非接地配線方式の回路
主な機能
測定されている絶縁抵抗値は、液晶ディスプレイに表示されますので、回路の運転状況による絶縁抵抗値の変化を容易に見ることができます。絶縁抵抗値が設定したアラーム動作設定値を下回ると、動作遅延タイマー“ton”が動作し、その設定時間経過後、アラームリレー“K1 / K2”が動作し、アラームLEDランプ「AL1 / AL2」が点灯します。2つの個別に調整可能なアラーム動作設定値により、プレアラームと本アラームの区別ができます。アラーム自動解除モードでは、絶縁抵抗値がアラーム解除値(アラーム動作設定値+ヒステリシス分)を超えると、アラームリレーは解除され正常状態に戻ります。絶縁不良時の表示は、ACおよびDC(表示±)別々に表示されます。 アラーム自己保持メモリが有効になっている場合、リセットボタンが押されるまで、または電源電圧がオフになるまで、アラーム状態を保持します。本体の機能は、テストボタンを使用して自己診断を行えます。パラメータ設定は、液晶パネル前面にあるファンクションキーを使用して行います。